ゼノクロクリア後感想 私が思う、エルマさんとゼノクロに込められたメッセージ
メインストーリーをクリアし、エンディングを見てからはや二週間弱。
ここらでひとまず感想をまとめてみました。
(がっつり考察などはまたゆっくりと別の機会にします。
アートオブミラが欲しいんですが、プレミア価格になっている…)
プレイ状態:ストーリー本編クリア直後
レベル:62 プレイ時間:約130時間
書いてみたらとても長くなったので、目次をつけました。
<初めに:この感想のスタンス>
ゼノシリーズはゼノギアスからプレイしています。
そしてこのゼノクロをもって、シリーズコンプリートできました!
ゼノギアスは一作目にして全ての要素が詰まっているお手本のような作品だと思っています。
そして一番執着しているのはゼノサーガ。
ゼノクロは数年前からいろんな方に勧めていただいていて、
特に「ゼノサーガが好きなら」という事でずっと気になっていました。
しかしちょっとした理由(後述します)からなかなか手を出せずにいました。
結論から言うと、ゼノクロ…プレイしてとても良かったです!
恐らく、シリーズの中でゼノサーガの次に好みな作品。
メインストーリーを追いたい人間なので、普段はクエストは面倒で放置してしまうんですが、ゼノクロは気が付いたらクエストをプチプチこなすことに快感を覚えていました。
これからどれくらいかかるか分かりませんが、いつか全部こなしてみたい。
そして、私はそんなに粘り強くないし、決してゲームが得意な方ではないと思っていたんですが、ラスボス戦以外のメインストーリー攻略情報を見ずにクリアできたので、ちょっとだけ自信になりました。
(レビューを見てると、途中で脱落した人も結構いるようなので。。。)
驚異の映像技術や、大迫力で常にクライマックスな澤野氏の音楽にも感動しました。
圧倒的な質量と熱量と技術力に、思わずため息が出ることもありました。
ここから先はそんな気持ちを踏まえたうえで、色んなこと書いてます。
まずはネタバレなしの部分から。
「ゲーム」としてのゼノクロ
ものすごく尖った作品。
一部のパラメータにポイントをガン振りした状態。
恐らく、全体のバランスだけ見ればインディーズに近い。
でも、各々のクオリティはすさまじい熱量を感じさせます。
合わない人は早々に脱落、合う人にはグサッと刺さる尖り方です。
それにしても、ゼノブレイドはタイトルごとに毛色が全然違う。
これだけガラッと変えるのも珍しい。毎作毎作、冒険している。
ファンタジー要素はなくSF色バリバリで、モンスターもキャラクターもリアル路線。
音楽も設定どおりUSAを意識した雰囲気です。
それでいて、主要人物には日本人名のキャラクターがいたり、中国系の人物がいたり。
昔のスターウォーズよりも、スタートレックに近い感じでしょうか。
ですので、JRPGに親しんでいる人にはやや取っつきにくいかと。
普段洋ゲーをやらない私には逆にそこが新鮮で、どんどん惹かれていきました。
操作性・UI
プレイし始めた頃、これはなかなか厳しい…と正直思いました。
私にはこれがWiiU初めての作品だったので余計にやり辛さを感じました。
文字が小さいのは事前にさんざん聞いていたので覚悟していたのですが、
実際プレイしていくうちにやっぱり辛くなります。
大きいテレビじゃないとキツイ。
それと色々重要な操作説明が序盤に一気にドバっと出されて、忘れてしまいがち。
そして、直感的に分かるような配置にあまりなっていない。
やること・やれることが多すぎてゴチャゴチャしてしまっている印象。
説明書はいつでも読めるのですが、それにしてももう少し嚙み砕いて欲しかった。。。!
腹落ちする前にサクッと終ってしまうのが寂しい。
それからナビゲーションボールが可愛いけどポンコツ!
そんな部分も含めて可愛がって欲しいとタツは言ってましたが。。。
大地の中にのめり込むように吸い込まれてしまったり、ぐるっと遠回りさせられたり。
フィールドの作り込みに対してナビボールの性能が追い付かなかったんでしょうか。
素材集めクエストなどでも広大な大地を駆け回ることになるので、
次作があるなら改善してもらえるとすごく助かります。
…でも、そんなポンコツナビに惑わされているうちに秘境を見つけたり、
思わぬ敵と遭遇したりする楽しみもあるので、なんとも言えません。
これは欠点だ、と思っていたものがプレイしていくうちに不思議な魅力になっていく。
そんな感じです。
……いや、でも、やっぱり改善して!
後発のゼノブレ2のUIもあちゃーな感じだったので、これはもうモノリスソフトのクセなのかもしれない…
今はまだ、ユーザビリティより自分たちの可能性探求の時期なんだと思うことにしました。
バトル等のシステム周り
1.アーツの効果・条件・設定がとても複雑。
長時間プレイしていてもなかなか覚えられません。(そして説明の文字が小さい)
しかし少しずつ学んでいけば色んな戦略が立てられそうです。
クラスチェンジや武器チェンジで、アーツパレットもリセットされてしまうのは仕方ないとはいえ、もうちょっと工夫できそう。
いざ戦闘に突入して「!?使えるアーツがない!」とパニックになりました。。。
実際はチェンジする際に警告出てるんですけどね。。。やっぱり分かりづらいです。
2. ターゲッティングが難しい。
大抵のゲームはターゲットボタン+方向キーでかっちり切り替えてくれるところを、
ゼノクロはカメラ内(カメラ正面?)に入っていないと切り替わってくれません。
なので未だに部位破壊を狙うのが難しい、です。。。
なんとなく攻撃してたら出来たor仲間がやってくれたというパターンはよくありました。
3.敵が理不尽。
クエストで特定の敵とだけ戦いたいのに、
周囲を走り回っている大きくて強い敵が巻き込まれてしまって何度も失敗するパターンがありました。
あるいは、受注レベル58のクエストでいきなりレベル80の敵が出てくるとか。
「それが逆に燃える!」というゲームが上手な人もいると思うので、このあたりも良い点なのか悪い点なのか難しいんですが…やっぱりもうちょい何とかして下さい!
特に序盤では多大なストレスでした。。。
試される大地、惑星ミラ。
ゼノブレ無印でも序盤から強敵がいましたが、あえてその場所に行かなければ巻き込まれることは少なかった。
あるいは走って逃げるのが容易だった。
そのバランスが魅力だったけど、それに味を占めた?のか、今作はちょっとやりすぎ。
敵もどこまでも追ってくるし…(Black Tar の歌詞どおり、とってもsticky!)
懲りたので、クエストを受注してからはクリアするまで途中セーブをしないようにしました。
レベル60そこらでレベル80の敵を複数相手取るのは私には難しいでございます…!!
逆に言えばクリア後もやり込み・育成要素が沢山あるので、好きな人にはたまらないはず。
まだ見ぬ敵がいっぱいいるんだろうなあ。。。
改めて説明書を読み込み、攻略情報を集めて、OCGを使いこなし、レベル60ドールを作成したいです。
4.ドールの乗り降りが結構大変。
フィールド探索中やバトル中に、ドールから降りるのはいいとしてまた乗りたい時がけっこう面倒です。
自機のそばまで行かないといけないので、散策やバトルの途中で離れてしまった場合は結構大変です。
そして似たようなカラーのドールばっかりだとどれが自分のかわかりません。
接近しなくともYボタン一つで来て欲しい。
故事に言う、A.G.W.S.転送!です。
結論:
某所のレビューで「力の抜きどころを間違っている」とあったがまさにその通り。
ゴチャゴチャして取っつきづらいけど、慣れてきて、理解してハマれば沼。
音楽
澤野氏の音楽は今回初めてちゃんと聴きました。
…良いですね!!
今作の雰囲気にピッタリ合っています。
「常にクライマックス」なドラマの音楽を作ってる人だ、くらいの認識だったのですが、
メロウな曲あり、妖しげで神秘的な曲あり、内戦を思わせる埃臭い曲あり…
今までのゼノシリーズとはまた違った魅力でした。
ボーカル曲の一部はリンキンパークっぽさもあり。
ブリーフィングの時のギュルギュルした曲、
何度も聞く印象的な「The way」、
疾走感あふれる「Wir Fliegen」、
解放感ある「Don't Worry」、
夜光の森や白樹の大陸のフィールド曲…
お気に入りが沢山あります。
ただそれらの使い方が少し勿体ない。
ハリウッド映画の中で流してもぴったりしそうな重厚なスケールなんですが、
メインストーリーのイベントシーンで遠慮がちに流れる感じで、
しかもそのイベントシーンがあまり長くない、細切れな事が多いんです。
一連の長いカメラ回しで聴いていたい曲なのに、細切れになっていたり、
キャラのセリフを聞き取りやすくするためか音量が絞られていたり。
ゼノサーガEP1やゼノブレ無印のムービーと音楽のシンクロ率からすれば、もうちょっと、と欲張りたくなってしまうのです。
(ゼノサーガはムービーが長すぎる、と批判も多々ありましたが!)
そして「melancolic」、ゲーム起動時のスコード選択画面の一瞬でしか流れないのも勿体ない。
もちろん、ぴったりはまっているなと感じたシーンもありました。
マ・ノン人の宇宙船がお引越ししてくる所とか。
結論:
使い方が勿体ない事もあるけど、一度ぴったりはまるとすごい破壊力。
グラフィック
特に「人物の顔」は注目されるところですが、私はとても好きです。
田中久仁彦氏のデザインをそのまま立体にした感じで、可愛すぎず。ゴツすぎず。
クールなゲームデザイン・世界観にマッチしています。
実質主人公のエルマさんが、安易な可愛い系や美人系に陥っていなくて好き。
また髪の毛の描き込みも素敵で、イリーナやマードレスなど同じ銀髪でも色合いが違っていて表現豊かです。
建物やメカの書き込みも凝っています。
最初にNLAを駆け回った時は、「ゼノサーガの第二ミルチアを今の技術で再現したらこんな感じかな」とワクワクしました。
そしてフィールド。
朝から夜まで、刻々と変化する空の色や風景、夜光の森や白樹の大陸の神秘的な雰囲気、
さらに濃霧など天候の変化、はるか向こうに見える巨大なオブジェクトなど、
この為だけにプレイしても良い素晴らしさです。
また、グラフィックではないんですが、コクピットモードでアバターの指がせわしなく動いているのに気が付いた時は感動しました。
細かい部分も作り込まれてます。
結論:
圧倒的な情熱をもって描き込まれている。今作の目玉の一つ。
シナリオ
元々は16章構成だったのを、やむなく12章にしたという話を聞きました。
そうだろうなあと納得してしまうのが正直な所です。
中盤から終盤にかけてのブツ切り・駆け足感が大きい。
本来の形でのシナリオでリメイクするか、続編でそのあたりを描写して欲しい…!
物語そのものはとても好みで、ゼノシリーズに親しんでいる人なら妄想できる部分てんこ盛りです。
また、「USAによるアメリカ大陸開拓に対するアンチテーゼである」という推察を裏付ける要素もあちこちに見出せ、行間を読むような楽しみがあります。
惑星ミラに関する様々な設定も知的好奇心をくすぐります。
「ネタバレなしゼノクロ感想」総論:
ユーザーの体験よりも「自分たちはこんなことができる!これがやりたい!」を優先させた、どこをとっても短所が長所にもなるような不思議な作品。
色々勿体ないけど、制作側の熱量が半端ない。
じっくり腰を据えて取り組めるなら素敵なゲーム体験となるはずです。
※ここから先はネタバレありで色々わがまま書いていきます!
ネタバレあり感想アレコレ
続編をください
結局ミラの秘密ってなんだったんだろう?
一人の英雄とは?
なんでB.B.は動いてるの?
等々、数々の謎を妄想するのも楽しいけど、やっぱり商業作品としてもう少しきっちりまとめて欲しかったなあ…
続編が望まれている訳がわかりました。未完の大作。
中盤から、肝心のメインシナリオの短さと荒さが気になりました。
そしてゲームシステムとの擦り合わせも追いつかなかったのか、全体的に間延びしている印象。
NLA防衛線でも最後のセントラルライフでも、時間制限あってよさそうな緊迫シーンなのに。。ちょっと勿体ない。
とはいえとっても面白かったし、やっぱりゼノしてるな!と思わせてくれた素敵なシナリオです。
どこまで他タイトルと絡ませるかによりますが、これからも色々妄想が捗りそうです。
女性キャラと各サブクエストが輝いている
エルマさん、イリーナさん、マードレスなど女性キャラが生き生きしていて安心します。
マーイリなクエストイベントにはドキドキしました。この二人好きです。
ヒメリなどもシビアな内容のクエストがあったりと魅せてくれます。
そうそう、女性?ノポンのしたたかさを感じるクエストもありました。
後味の悪いクエストが多い、と聞いていたんですがこの惑星で生きていく以上避けられない事も多々あるだろうし、
私はむしろとても好きです。サブクエストのシナリオとても良い。
正直に言うと、前作のような友情・仲間・ちょびっと恋…のノリはあまり肌に合わず。
ゼノクロのクールさ、タツをメインとするコミックリリーフも程よい塩梅でとっても気に入っています。
また、メインではあまり語られなかった異星人同士の交流もサブクエストでフォローされていて、心がほっこりしたり、なるほどと思ったり、興味深いものがありました。
これが欲しかった!アレコレ
イベント見返し機能:
色んなアバターで再生可能なやつをお願いします!
特に初めてドール起動するムービーは、ハンガーで起動すれば何度でも見れるようにして欲しかったです。
タワーの数字の演出強化:
少しずつ減っていく残り稼働時間…なのに迫りくる強敵…と言う部分は、メインシナリオと進行度にもっと丁寧にリンクさせれば、プレイヤーに更なる危機感を持たせられたはず。
アバター大破イベント:
ヤードリーのサブクエストクリアでアバターを一から作り直せてしまうのはさすがにちょっと雑。
6章での腕もげB.B.判明が衝撃だっただけに。。。
メインシナリオでアバター大破、生死を彷徨う→無意識の世界で、自分とは何か?の問いかけイベント→もう一度NLAの大地に帰りたい!という主人公の強い意志→散逸しかけた意識の再集合、意識の覚醒、主人公の再誕→なら、もう一度教えて。貴方は何によって定義されるの?どのように他者から認識されることを望むの?みたいなエルマさんの問いかけ→再度アバター作成→そう、それが貴方の新しい姿なのね…→リンたちの必死の尽力とミラの不思議パワーにより目が覚め生還、お帰りなさい!
…みたいなイベントとかどうですか!?(妄想が激しい)
もしくはせめて12章クリア後に解放して欲しかった。
身体・意識・魂・自己の存在の拠り所とは何なのか、はゼノシリーズの大きなテーマの一つのはず。
なので、〝自我〟を認識するアイコンたるB.B.をホイホイと変更してしまえるのは気になります。
ゲームのプレイしやすさとの両立は難しい所だけど、ここは丁寧に扱ってほしかった。
普通のアバターボイス:
個人的に、ゼノクロプレイ前の一番のネックがこれでした。
ネタに走っているものが大半で、まともなものがあまりない。
それだけならまだしも、シリーズ過去作の主役級キャラの声優さん達を再度起用していて、(あえてそのキャラとは全然違う演じ方にしてくれと依頼したのでしょうが)完全なネタキャラになってしまっているものもある。
シリアスなイベントシーンでたびたび意見を求められるのに、ギャップがある。
打ち切りに終わったゼノサーガ、の過去の真相は長年不明のまま、しかも一番好きなキャラの声優さんが中二病なんてネタキャラにされるのは非常に不愉快。
いつまでも膿んでる傷に塩を塗り込まれるようなもの。発売前、公式サイトでボイスの試し聴きをしたときは非常に悔しかったし心底悲しかった。
これはゼノブレ2で悪化しているし、そもそも過去作キャラや要素の表層的な部分だけ弄るのをファンサービスと勘違いしているんだろう。
(ゼノサーガEP3での不必要なまでのゼノギアス要素から始まっているのかも)
「ギャグ」「お遊び」のつもりならセンスが無いです。
それに、せめて公式としては、何の文脈も無い中で「中二病」「アホドジ」など他人を矮小化する刃になりうる言葉を安易に使わないで欲しい。
メーカーとしての品性を疑われかねない。
自分でもいい加減引きずりすぎなのは分かってるんですが、それ以来ゼノクロは気になりつつも、苦い思いを抱いていました。。。
「優等生」は一番マトモそう、という消去法で選びました。
発売後数年経って、心の準備ができ、最後まで楽しんでプレイできたので、少しだけ自分も成長したのかな。。。
実際に自分で操作するうちにまた印象が変わるかもしれないし、そのうち各アバターボイス集の動画があれば見てみようと思います。
「The key we've lost」の本来の使いどころ:
この曲はグロウスとの総力戦・最終決戦にふさわしいスケール。
狭い所でラオさんとちまちま戦っているときの曲ではなかった、シナリオ短縮の割を食った、と邪推しています。
続編で是非そのあたりをお願いします…!
まとめ~私が思う、エルマさんとゼノクロに込められたメッセージ
オープンワールドで多大なクエストをこなしていくタイプのゲームにここまで夢中になったのは初めてです。
惑星ミラのこと、B.B.のこと、過去作ともからめて色々楽しい妄想が止まりません。
大型TVとホームシアターシステムで、雄大な景色と音楽を楽しみながら散策すればきっと素晴らしい癒しのひとときになるはず…!
と今から導入を企んでいます。
また、ちょっとリサーチしたところ、英語版では「バイアス人」は「Ganglion」(腫瘍)と訳されているようです。
バイアス…宇宙全体からみた”偏り”ということ?と思っていたんですが、腫瘍とはまた意味深です。
まだまだ妄想が尽きません。
さて、シリーズ中、特にゼノギアスとゼノブレ無印に直接的に表れているテーマが、
「私たち一人一人が”神”である。そして、人間には本来すごい力が秘められている。
あなたは自分が思っているよりもずっとすごい存在なんですよ、だからそれに目覚めて下さい」
だと思っています。(なんだかちょっとアヤしい書き方になってしまった)
「無力な人間たち」の上に立つ「神」という構図がそもそもまやかしなんだと。
それが、ゼノギアスでは”デウス”と輪廻からの解放、
ゼノブレイドでは「それなら、神なんて要らない」というシュルクの台詞という形で表現されていた。
そしてゼノクロでは、一見圧倒的な力を持つグロウスらが、なぜか地球人の肉体を恐れている。
それは地球人の肉体が「安全装置」だから… と語られます。
この文章を書いている時点でアート・オブ・ミラも読んでいませんし、謎が開示されてない以上憶測にすぎませんが、
どんなに絶望的な状況にあっても、最後には「人間の本来持つ力と可能性」に高橋氏が絶対的な信頼を置いているように感じます。
光の部分も、闇の部分も、清濁併せ呑んだ上で行きつくところは人間の生へのリビドー。
ゼノシリーズの根底にあるのはこれなんだと思いました。
そして、エルマさん。
発売前は「また銀髪褐色を記号で使うの…?」とうがった見方をしてしまったんですが、今では大好きな人物です。
通常時はケイオスカラー、そして真の姿はKOS-MOSのオマージュ。
そして彼女の在り方そのものもまた二人へのオマージュ。
「人間一人一人の存在が秘めるポテンシャルを、人ならざるものが示し導く」
いわば天使のような、使者の役割を背負ったキャラクター。
また、今作がアメリカの西部開拓を揶揄する人種問題も意識しているのであれば、
彼女があえて褐色の肌のB.B.を選んだことにより、有色人種-虐げられている弱き者の立場をとったという見方もできる。
なにはともあれ、本編をクリアしたので、今度は真の姿で連れ回したいと思います。
(DL含め、各キャラも気に入りました。みんな連れ回したい)
なんだかものすごく長くなってしまった…!
また機会があれば、クリア後限定のクエストあれこれや考察などをまとめていきたいと思います。
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
2020.04.04 桂樹